皮膚科

 当科の特色としては、

1)道南では数少ない皮膚科の入院ベッドがある

2)日本皮膚科学会の認定する専門医研修施設として認定されている

3)道南で唯一尋常性乾癬・関節症性乾癬に対する生物学的製剤の使用を認可されている

4)北海道大学病院皮膚科の関連施設でもある

といった点があげられます。
 道南の皮膚科診療の拠点としてますます頑張っていきたいと考えています。

診療の内容

外来診療

 当科では、湿疹や水虫、ウイルスのいぼといったありふれた皮膚のトラブルにはもちろん対応できますが、加えて、以下のような特殊な検査・治療を受けることができます。

特殊な検査

ダーモスコピー

ほくろやあざなどを特殊な虫めがねのようなもので観察して所見をとります。わかりやすいものであれば切って調べなくても良性か悪性かわかることがあります(下図参照)。

アレルギーの検査

 採血検査に加えて、小麦などの食物アレルギーを調べるプリックテストや、金属アレルギーなどを調べるパッチテストを行っています。

皮膚生検

 典型的ではない難しい発疹の診断を行うため、局所麻酔をして実際の皮膚を少しだけ切って顕微鏡で所見を確認することがあります。20-30分で終わる検査で、火・木の午後に皮膚科外来で行っています。

ダーモスコピーによる初見の例

1.色素性母斑
色素性母斑
2.悪性黒色腫
黒色腫
3.基底細胞癌
.基底細胞癌

特殊な治療

紫外線療法

 乾癬や白斑、頑固な湿疹(痒疹)に対して行っています。一度に全身に照射することが可能な大型の機械を設置しており、ナローバンドUVBとPUVAを行うことが可能です。

乾癬に対する生物学的製剤

 外用剤だけでは治療が困難な重症の乾癬の患者さんや、関節症を合併した乾癬の患者さんに投与を行っています(保険診療)。当院では3種類の薬剤を投与可能ですが、期待される治療効果や副作用、費用などを患者さんと相談して投与を行うかどうか決めています。

円形脱毛症に対する局所免疫療法

 発毛のない部位にわざとかぶれを起こして毛根を刺激する治療を行っています。道南では限られた施設でしか受けることができません。

エピネフリン注射の処方

 一度スズメバチに刺されて強い症状がでた患者さんや、今後スズメバチに刺さされる可能性が高い患者さんに、緊急時に使用する注射の薬剤を処方しています。食物のアレルギーなど、ほかのアレルギーであっても必要であれば処方を行います。

入院診療

帯状疱疹や丹毒・蜂か織炎といった感染症は、状態によっては入院して治療を行うことが望ましい場合があります。いずれも重症化する前に早めに手を打つことが重要です。水疱症や薬疹といった特殊な病気も、程度によっては入院での治療が必要となります。緊急性のないものとして、アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬といった慢性的な皮膚の病気も、入院して治療をすることで短期間に状態を改善させることができます(ただし、退院後にも治療をしっかり継続することが大事です)。アレルギーの検査入院なども、必要・要望に応じて対応することがありますので、ご相談下さい。なお、緊急度や重症度によっては北海道大学病院へ紹介することがあります。

外来診療表

時間帯月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日
午前9:00~11:30
(予約制)
堀田
島野
堀田
島野
古屋
島野
堀田
島野
堀田
島野
休診
午後2:30~4:00古屋
(予約のみ)
検査/手術堀田
(予約のみ)
検査/手術古屋
(予約のみ)

お知らせ

◎午後の診療全て<予約・紹介のみ>となっております。ご了承ください。(新患は対応いたしません。)
◎土曜日は休診となりますのでご了承ください。

外来休診情報

特になし。

医師紹介

ほった もえこ

堀田 萌子

皮膚科医長 富山大学医学部 平成24年卒業
所属学会
指導医等の資格

日本皮膚科学会専門医

その他
しまの まゆな

島野 麻由奈

皮膚科医員 東京医科大学医学部 平成30年卒業
所属学会
指導医等の資格
その他
ふるや かずひこ

古屋 和彦

嘱託医 北海道大学医学部 昭和56年卒業
所属学会
指導医等の資格

日本皮膚科学会専門医

その他

主な経歴
昭和56年 北海道大学病院 皮膚科
昭和57年 札幌鉄道病院
昭和58年 市立釧路病院
昭和60年 市立札幌病院
平成元年 北海道大学病院 皮膚科助手